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GRASS STAGE 13:10

GRASS STAGEを最高にゴキゲンな遊び場に変えたモンパチ節

「あーそびーましょー!」という上江洌清作(B&Vo)の掛け声から、儀間崇(G&Vo)が“あなたに”のソリッドなギターリフをかき鳴らす。その瞬間に、演奏を凌ぐかのような歓声があがり、GRASS STAGEを大合唱の嵐にしていったMONGOL800。高里悟(Dr&Vo)によるノイジーなビートと、痛切でエモーショナルな歌、メロウなハーモニーとが三位一体となった“himeyuri 〜ひめゆりの詩〜”を熱く聴かせると、「元気な声を聴かせてもらっていいですか」(キヨサク)とコール&レスポンスから、ラテンビートの“OKINAWA CALLING”で、沖縄の風を、ここひたちなかにも呼びこんでいった。

ライブでおなじみの曲に加えて、9月28日発売の8thアルバム『Pretty good!!』からの新曲も披露。キヨサクが、ニューアルバムは「かなりゴキゲンなアルバムになっている」と語り、明るくて、切なさがちょっぴり滲んだメロディが胸揺さぶる新曲たちに、オーディエンスは無邪気に飛び跳ねる。このフレンドリーなキャッチーさがモンパチの魅力だ。そして、「せっかくだから、いちばん元気でハッピーなやつを」(キヨサク)と、“小さな恋のうた”をスタートすると頭から凄まじい大合唱。途中で客席にマイクを向けたが、その必要がないくらいに、夏空に数万人の歌声が響く。声を嗄らさんばかりの、歌いっぷりだ。

ニューアルバムのハッピーでゴキゲンなモードを象徴するかのように、終始、3人のドライブ感たっぷりのアンサンブルで、陽性のサウンドを届けたモンパチ。ラストは「宴じゃ宴じゃ」(キヨサク)と“PARTY”で踊らせ、“DON'T WORRY BE HAPPY”の軽快なスカビートをエンジンに、GRASS STAGEに集まったオーディエンスの顔を晴れやかに照らしていった。3人の大らかな明るさが心強い。そんなステージだ。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。