今年25周年を迎えた田島貴男のソロユニットORIGINAL LOVEがついにひたちなか降臨！　オリラブのデビューと並行してピチカート・ファイヴのメンバーとして活動していた時期もあり、渋谷系の時代から様々なミュージシャンにも多大なる影響を与えてきた人物でもある──なんて説明どーでもよくなる程にリハの時からセクシーでグルーヴィなサウンドを聴かせてくれていた。

「はじめまして！　オウイエー！」と登場した田島は黒いスーツをビシッと着こなして、冒頭から凄まじいエネルギーを放つ。1992年にリリースされた名盤『結晶』の中の1曲“月の裏で会いましょう”が奏でられると、甘く密やかなメロディは永遠だし、相変わらず彼はエネルギッシュだし、でも何よりこんな風にフェスという場でみんなで盛り上がりながらこの曲を聴けると思ってなかった！　というのが当時からのいちファンとしての思いでありました！　さらに、あの深みがあってワイルドな歌声とゆったりとしたグルーヴで始まった“接吻”では、灼熱の下でたくさんのオーディエンスがその音にゆらゆらと身を委ねた。真城めぐみ×田島貴男による国宝級のハーモニーも浴びながらの、何とも贅沢な時間！　“フリーライド”では「ひたちなかの皆さん！　聞かせて下さい！」と呼びかけ、コール＆レスポンスも。でも誰も田島のファンキーなシャウトにはかなわないのであった。ラストの“The Rover”まで大迫力のパフォーマンスと極上のソウルで魅了し続けた。（上野三樹）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。