全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

SOUND OF FOREST 14:35

若き歓喜の使者が描いた、渾身の祝祭空間

「ロッキーン! Mrs. GREEN APPLEです、よろしく!」。大森元貴(Gt.Vo.)のコールに、ぎっちり満員のフィールドが沸き返る! 昨年のWING TENTからSOUND OF FORESTに舞台を移してのMrs. GREEN APPLEのアクトは、冒頭の“愛情と矛先”から最高潮!
若井滉斗(Gt.)&藤澤涼架(Kb.)のプレイが熱気をカラフルに彩り、髙野清宗(Bs.)&山中綾華(Dr.)の強烈なビートがサウンドにパワフルな推進力を与えていく。そして、そのまま“VIP”に流れ込むスリリングな展開の中で、観客を高揚の果てへ導くように歌う大森の姿はまさに、歓喜の使者そのものだ。

思い通りにならない現実を鋭利な言葉で片っ端から撃ち抜きながら、その音に触れる者すべてをポップの彼方へとぶん投げてみせる――そんなMrs. GREEN APPLEのマジックが、“アンゼンパイ”で満場のクラップとハンドウェーブを呼び起こし、“Speaking”ではSOUND OF FOREST激震の熱狂空間を生み出してみせる。一面に広がるクラップの光景に「きれいだ!」と大森も満足げだ。
ダンスロック×ダブステップの狂騒ナンバー“うブ”、さらにキラーアンセム“StaRt”! と1曲ごとに会場の熱気をぐいぐい高めてみせるMrs. GREEN APPLE。“StaRt”途中でシンセの音が出なくなるという機材トラブルも何のその、藤澤がショルダーキーボードを構えて「夏の思い出を作りに来たんですよね? 僕らもそうなんですよ!」(大森)と“サママ・フェスティバル!”へ突入! 若き精鋭が響かせる渾身の祝祭の歌とアンサンブルが、怒濤の感激を巻き起こした決定的瞬間だった。(高橋智樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。