全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

PARK STAGE 17:30

究極にフリーキー、そして究極にフリー

ゲイリー・ビッチェ(DRUM&VOCAL)、登場するや、ドラムセット脇のお立ち台にすくっと屹立してオーディエンスを見渡し、そのままの態勢で6月リリースのミニアルバム『PIRATES of Dr.PANTY』から“イグノアの娘”を歌い始める。で、さっとお立ち台を下りてドラムプレイも開始。敏捷な獣のような身のこなし。

特殊工作機の作業音みたいなすごい音をユコ=カティ(KEYBOARD&VOCAL)が響かせる“POP! 烏龍ハイ”から、「ベース、ピカチュウ!」と紹介されたT-マルガリータの、エフェクトかかりまくったベースラインが中空を飛ぶ(そう、「地を這う」感じではないのだ)“ユキちゃんの遺伝子”へ。

MCで笑いをかっさらい、『PIRATES of Dr.PANTY』から“Dr.PANTY”と“なにもかも忘れたよ”を続けてドロップ。あきらかに様子のおかしい人たちによるあきらかに様子のおかしい音楽でありながら、ポップで歌心に満ちてもいる。
支離滅裂だけど真摯、だけどやっぱり支離滅裂な男心爆発の“バイララ”を経て、前半でユコ=カティがキュートなボーカルを聴かせ、後半で「明日の余力なんて残すんじゃないよ! ここで1回パンティで燃え尽きろ!」というゲイリー・ビッチェの求めに応じて「パンティ!」コールが続いた“サイケな恋人”で本編終了。そして収まらぬ「パンティ!」コールに応えてアンコールで“ユキちゃん”を追加。

出ている音のすべてがあまりに独特。って前からそうだけど、1年半前の再始動以降、さらにそれに拍車がかかっている気がする。でありながら、前記のとおりポップさにも拍車がかかっている。いいもん観た! (兵庫慎司)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。