LAKE STAGEいっぱいに集まったオーディエンスの、大きな手拍子で登場したのはストレイテナー！　ナカヤマシンペイ（Drums）と日向 秀和（Bass）による強靭なリズムが繰り出されて始まった“KILLER TUNE”から、ソリッドなテナーのロックモード全開！　ステージ中央の大山 純（Guitar）が渾身のプレイで魅了すると、ホリエアツシ（Vocal, Guitar, Piano）の吠えるような歌声がオーディエンスの心を更に鼓舞した。

　「LAKE STAGE、お邪魔してます！　俺たちストレイテナーです！」とホリエが挨拶すると、間髪置かずに“From Noon　Till Dawn”へ。超高速ビートで焦げ付きそうな程の熱気を放ち、威風堂々たるバンドとしての風格をLAKE STAGEに刻んでいく。
「今日は6万5千人がここに集まってます。ひとりひとりの他の誰にもわからない自分だけの悲しみとか苦しみ、痛みや、大切なものを貫きたいという、そんな気持ちを大切に生きていきたいと思っています。そしてそんな人に贈りたい曲を作りました」というホリエの言葉で披露れたのは“原色”。色鮮やかに渦巻く感情のようなサウンドの中で、その想いと言葉、歌が真っ直ぐに伝わってくる。

続く“シーグラス”では《今年最後の海へ向かう》というフレーズが青空に突き抜けていくようにキラキラと輝いて、その儚い一瞬を捕まえるかのようにオーディエンスが大きなハンズクラップを生み出していたのが印象的だった。ラストの“Discography”まで、彼らのこれまでのキャリアも、バンドとして見据えたこの先も感じさせてくれるような圧巻のステージだった。（上野三樹）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。